[911アラブのターバン]
こんなたいそうな日に出発するつもりはなかったのです。だけれども、いつの間にかこの日になっていたのです。クアラルンプールを経由してフランスへ向かう。最大3泊の宿泊付きで7万の格安チケット。搭乗口では、ターバンを巻いたアラブ系の紳士がトランクを持って出発を待っている。その人がテロリストじゃないやろっと思っても、どうしてもそういう風に思ってしまう。イメージってのは怖いもんやなぁと思いつつ、飛行機に乗り込む。
しばらくして、CAがぬれすぎのお絞りを持ってきた頃。
3つ前の右の窓側の席に座ったあのアラブ系紳士のターバンが蛇のように動き出した!そして、機内中の白い布すべてを集めて手縫いでくっつけてく。その様はインド人もびっくりだ。さっきの濡れ過ぎたお絞りをとろうとすると、ターバンにその液体が滲みてきて、ターバンが重くなり動きが鈍くなった。それで、使いものにならなくなったターバンをやんわり座席において、、、いやぁこれじゃあ乾かんなぁとでも思ったのか、首をひねると、今度は窓からターバンを干した。どうやって窓を開けたのかよく見ていなかったのでわからなかったが、。洗濯バサミを持っていなかったので、隣の人にしばらく持っていてもらった。最初嫌そうな顔をしていたが、これも旅のハプニングかなって、ペロッと舌を出してかわいさを全面に押し出していた。それを見ていたCMディレクターが彼女を起用したのは後の話としてあまりにも有名である。
アラブ系紳士はさっきより活発に機内を行き来しながら、自らの手で白い布を集めてはくっつけている。必死にアラブ系紳士がくっけるので、みんなも手伝いだした。近くの席だからといって、手伝う人もいれば、あのアラブ紳士のトランクが中は見えずとも、とてつもなく魅力的なものだったので、遠くの席からうわさを聞きつけ手伝いにくる人もいました。特殊なくっつける機械を持ってる人は効率よくくっつけていきますが、そこから出る粘膜が周りの乗客に飛び散って、みんなが迷惑していました。一番困ったのは、アラブ系紳士でした。あのターバンの下がり具合からして、ありがた迷惑もいいとこだよ。もう、こんなことだから、わてらアラブがぁ・・・ホニャホニャホニャホニャってとまぁ、そのあとはよくわかりません。そんなことばかり繰り返していたもので、わたしの興味は途中で失せて、機内誌を見始めました。
ページをめくると、さっきのアラブ系紳士がちっちゃくなって出てきて、声をかけてきた。。。なにしゃべりよっかわからん。。。
[ジュウマン]
さあて今、日本で言うたら何時やろうか。
まぁ、今からは12日の早朝。
CDGからのバスで市内へ向かう。
熱波で死んだ大量の人々が風の精となり口を尖らせながら、あちこちでクロヰ風を起こしている。雲も雲で、猫の手も借りたいと、蜘蛛を天にばらまいて、雲代わりの糸をだしてお手伝いをしている。想像しておくれ、ワイワイガヤガヤ。うぅん、たいそうな歓迎でうれしい限りだよ。
途中、バスは住宅街の人々を乗せて進む。
あの雲の精がまだ必死に下界を冷やしている。風の精はそんな姿になって1ヶ月前後が大半だ。そのため、彼らの顔はまだ人間の形を残している。そう、隣のカップルが教えてくれた。その後そのカップルは、あぁぁあぁあぁ。もうこれ以上はいえません。で、我慢ならんと、バスの運転手は10分間の休憩に入った。
その間のバスは何を思ったのかすごいことになっていた。客の体が分裂しだしたのだ。座っていた前の男がまず先頭を切って二つになった。一本しかなかったタバコを取り合っている。しばらく争った後、窓側の体がタバコを手に入れ、火をつけた。すると、それをめがけて風の精はぴゅうっと風を起こし、そのタバコの火種がさっきのカップルの真っ最中の唇に挟まった。きゃあぁぁと特に女のほうかひどかった。ちょうど、男がうざったいと思い、唇を地味ぃに話しかけていたときだった。その叫び声とともに、バス中の客の体がそれぞれ2から5に分裂していく。少年は、分裂を防ごうと網においていたマフラーを巻きつけているが、首から下は二つの体になっている。耳が遠いばぁちゃんたちは、分裂せずにすんだが、分裂しなかった分耳が遠くて年寄りねと、それぞれの分裂具合をちらちらチェックしていた。あっ!とさっきのマフラーボーイが叫んだ。
運転手が10分間の休憩を終えてバスに戻ろうとしている。乗客はそれを知ると必死に一つの体に戻ろうとしだした。中には、ナルシストのゲイの男が、分裂したお互いを愛し始めていて、戻るのをためらい、結局分裂したまま、仲良く手をつないで幸せを感じ始めていた。その頃には、もとの車内に戻っていた。まぁなんで、みんなが一つに戻ろうとしたかというと、
ただ、分裂した数分の運賃が必要になるから。ただそれだけ。
お財布も分裂していたそうだが、やっぱり中身も分裂していたのです。まぁそんなもんでしょう。
ちなみに、あのゲイの彼らは当然二人分払って降りていきました。
でも、降りた彼らを見ていたら、コインを手のひらに広げ小競り合いを始めました。その後彼らはどうしたのでしょうか?一期一会出会いは大切にしなければいけませんね。
さて、ホテルに着く。さむし。
YHのパリっ子が迎える・・・気あんのか、このやろう。
ビートタケシなら「ファッキン。ジャップぐらい分かるぜ」と乱射されるだろう
金髪の女たちは、ボーダーを着ていて非常に長い線を引きずっていて、先日の世界陸上のマラソンの白線になるのを待っている。
まだ、このバックパックの重さに慣れず。
それを置いて、街に出る。
[きみといつまでも]
さて、ホテルに着く。さむし。
まだ、このバックパックの重さに慣れず。
それを置いて、街に出る。
パリを歩く。さむし。
黒いコートのじぃちゃんが犬を連れてさんぽしている。
じぃちゃんと犬は横断歩道の手前を同じように何度もうろうろしている。
あぁ、やっぱり犬のほうがじいちゃんを散歩させている。
犬の報酬は、一回骨一本。もしくわ、きれいな女性と10分散歩する。
か、犬自身がなにかリクエストすれば、飼い主はその報酬を与えてくれる。
今日は、どうもきれいな女性と散歩らしい。理由はわかりやすく、でている。
散歩することに対して犬はまったく持ってやる気がない。
散歩なんて、ただのバカ犬が喜ぶことなんだよねぇと思っている。
犬らしさのかけらもない。
さて、じいちゃんの黒いコートは、横を通る人によって様々な色に変化した。
えっ、どういう仕組みなんやろうか。
でも、瞬時に変わるもんだから、通る人は振り向き、おかしな目で見ていく。
さてここは、人攫いのジョーンズのアジト。
今日も、彼は仕事の準備にかかる。
アジトをでると、目当ての人物の後をつける。
今回は飛びっきりの金持ち。
うぁん、いいね。とジョーンズは、その金持ちがいつも通るかどっちょに待ち伏せする。
その目当ての人物は、いつも犬を連れている。
そして、色の変わるコートを着ている。
とびっきりの金持ち。
そう、その金持ちは今あたしの目の前にいるじいちゃんだ。
ジョーンズは人攫いに集中しだした。
うっ、よし今だ!とじぃちゃんに走り寄る。
おっきな布袋を持っている。
集中しすぎたのか、布袋をつたってどんどんジョーンズの体がアニメなった。
ちょっと筋肉もわかりやすくついたし、悪者っぽく歯が金歯になった。
全身がアニメになったとき、じいちゃんの前にようやくたどり着いた。
アニメの演出上、ジョーンズの飛び出しをスローにしたからだ。
じいちゃんは、おどろいた。
犬は、もっと驚いた。危険を察知して、すぐ逃げた。
きゃぁんといいながら。やっと犬らしく。
じいちゃんのコートは激しく色が変わる。すっごい変わる。びっくりするくらい変わる。
それに怯まず、ジョーンズは近づく。
ジョーンズが手を伸ばした瞬間。
ロマンチックな曲が流れ出した。
すると、そのコートが開き、じいちゃんの体があらわになった。
ばってん。そのじいちゃんの肌着には、なんかが巻きついている。
きゃぁぁ!!!!!!!!
あたしは、失神しそうだった。
ばぁちゃんが、へびみたいに巻きついている。
そして、一言。
"すき(ハートマーク)"
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!
告白されたジョーンズは、アニメがとけた。
きっと、ばーちゃんの魔法やな。
でも、アニメらしくお尻が半分でたまま、すっごく足を上げながら走ってった。
ばぁちゃんは
"すき"言うたんは、あんた守るためやからな。妬いたらあかんで(ハートマーク)"
ばぁちゃんはもっっときつく巻きついた。
じいちゃんは、ちょっと苦笑い。あたしも苦笑い。
ばあちゃんは、すっごい幸せそうな、満足そうな顔やった。
ばあちゃんは、めっさめっさな発明家やった。
あの色の変わるコートも、じいちゃんが迷子になったとき、周りの人に気づいてもらえるように。危険を警告するためやった。
でも、今のコートの色はピンク色。うんそうそう。
ばあちゃんの
愛なのだった。
さむし。
["マ"]
ようし、それではエッフェル塔をば。
メトロに乗りましょう。なかなか、なかなな
季節はもう秋。
季節を感じたくも身にまとう"マ"がない。
"マ"というのは不思議なもので、
いろんなところに"マ"はいる。いや、いらっしゃる。
"マ"が時にあたしたちを助けてくれる。
すたすたすたすた。
ぺこぺこぺこ。
"うぁぁぁぁ"
おしゃまな"マ"が現れた。
この"マ"が救った、パリを、ステーキ。
この"マ"のワクをジャポネは、エッフェル塔ともてはやす。
ワクの部分のおかげで"マ"が生まれてきたんはわかる。それは、認める。
でも、写真撮るでしょ?
そのエッフェル塔のほとんどは、"マ"さんの占める面積っていうのは、ワクの部分よりも多い。てことは、ワクのほうがもっともてはやされるべきなのに
そんなこんなで
"マ"と"ワク"が喧嘩した。
それが、バルセロナ発のときにフランスを襲った暴風雨。
マにとっては、ワクから離れないよう彼らのマを必死で維持し続けるしかない。
ワクはワクで、観光客のせいでもう、ぐらんぐらん。最近は世界陸上なんかもあって、もうどうしようもなく、参っている。
まぁ、これはのちのちわたしらが見たことじゃないので、あとはお好きにどうぞ。
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